RACE 2 SEP 15 REMOTE ROUND

スケジュール

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レーストラック

Racetrack

今回のコースは東京のとある街。川沿いに架かる橋上とその周辺を舞台にしており、4つのパイロンと10本のゲートをおよそ60秒で駆け抜ける。

まずはパイロンAを制限速度約370km/h(200kt)で通過してスタート。次のパイロンBへ直線的に向かえるよう、正面からではなく少し角度をつけて進入する。

パイロンBからパイロンCまでは、やや右にカーブしており、機体を右に振りながら飛行する。この際、橋上に位置するパイロンDへの進入も考慮し、最短距離で飛べるよう、ライン取りは厳しくなりそうだ。

パイロンCからパイロンDまでは、コース上で最も左に位置するパイロンに向かうため、大きく左に進路を取る必要がある。

続くパイロンDからパイロンBまでのルートは、最低高度250ft(約76m)以上を飛行しなければならない制限がある「ローターン」だ。

ターンでは、ルール上の限界値である12Gに達する可能性があり、また、Gをかけ過ぎても速度が遅くなる。旋回のタイミングとGの絶妙なコントロールが腕の見せ場となる。

さらに、ここのパイロンDからパイロンBの区間にかけては、なるべくGをかけずに機体を加速させていき、パイロンBを通過したら、すぐさまパイロンDへとフラットターンで折り返す。ここは比較的コースはとりやすいが、速度がついているため、大回りにならないようターンのコントロールが重要となる。

パイロンDからパイロンB、パイロンAまでは、最低高度500ft (約152m)以上を飛行しなければならない「ハイターン」が始まりとなる。ストレートを飛行しながら、パイロンAに向けてターン。この後の機動を考慮すると、まっすぐ降りていきつつも、パイロンAへスムーズに向かえるよう、やや右からのアプローチになるだろう。

パイロンAからパイロンCへ向けては、右旋回のローターンからバーチカルプルアップ(垂直上昇)を行い、ハイターンで最終ゲートとなるパイロンAに向けてゴールとなる。

今回のレースの勝敗のポイントは「ターン」。ゲートへの進入角度を含め、ターンをうまく攻略できるかどうかで、0.5秒ほどのタイム短縮が計れるだろう。

約60秒のレーストラックに凝縮された様々なターンは、目の前のゲートを通過するだけでなく、絶えず次のゲートに向けて綿密にルートを立てながら、繊細なコントロールを行う。華麗なフライトを披露するパイロットの緻密な操縦に思いを馳せるのがエアレースの醍醐味かもしれない。

Gについて

Gが仮に10倍である10Gになった場合、体重が50kgの人の場合は身体にかかる負荷が500kgとなる。ルール値、機体の構造上限界でもある12Gであれば「体重×12」という計算になり、600kgもの負荷がかかるのだ。

エアレースでのGについて、実際にエアロバティック飛行に同乗した人の言葉を借りると「ものすごい力で下から身体が圧縮される感覚」という。

knot(ノット)について

knotは船や航空機で用いられる速度の単位で、「kt」と表記することも多い。1ktは1.852km/hで、1ktは1時間に1海里(1.852km)進む速度だ。海で見かけるタンカーの速度は約12ktほど、ボートでも約40ktほどといい、エアレース機はボートの約5倍のスピードで飛行している。

ローターンとハイターンについて

到達しなければならない最低高度が異なる。ローターンは最低高度250ft、ハイターンは最低高度500ftという違いがある。

また、ハイターンは500ftに早く到達することを目指すために、垂直方向の旋回になりやすいという特徴を持つ。

結果

予選の暫定結果は、予選ウィーク中にリアルタイム更新されます。
決勝の結果は、Final Dayに配信されるレース番組が終わり次第、公開されます。