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15 JUL 2026

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AIR RACE X 2026 Race 2 レーストラック解説

第2戦の見どころ
垂直から水平へ ― 第2戦が選手に課す、もうひとつの戦い方

AIR RACE Xの特徴の一つに、レースコース、つまりゲート配列があります。

地上に建設されたサーキットと異なり、エアレースでは通過するゲートの配列を変えることで、同じ場所でもまったく違うコースを自由自在に設定できます。レースのたびに設定されるコースは、こうして、よりテクニカルに、よりダイナミックに進化してきました。

ところが今回の第2戦、実は第1戦とゲート配列がまったく同じなのです。それでも、選手にとっては完全に別物になる――これも、ゲート配列が生み出すエアレースの妙と言えます。

違いを生むのは、ゲートを通過する順序、そして要所に織り込まれた大きな旋回とその方法です。特に、何度も行う180°の方向転換は、戦略の違いや僅かなミスが大きな差に直結する、AIR RACE Xならではの競技性の高いポイントになっています。同じゲート配列でも、コースの「構成」が変われば、選手たちはまた全く新しい課題と向き合うことになる――それがAIR RACE Xの難しさであり、見どころでもあります。

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レーストラックの基本構造

第2戦のコースも、5か所のゲート(A〜E)で構成され、選手は決められた順序でこれらを合計15回通過します。ゲートは、A(スタート/フィニッシュゲート)を起点に、B・C・D・Eと200m間隔でジグザグ状に並びます。

そして、このコースの両端を折り返すような大きな旋回(180°の方向転換)が、何度も組み込まれます。この大きな旋回こそが、戦略上の大きなポイントになります。例えば、短い軌跡を狙ってタイトに回れば、一見、タイムを稼げそうに見えます。しかし実際には、高いGがかかることでスピードが落ちるうえ、身体への負担も増し、操縦精度へのリスクが高まります。逆に、大きめの旋回軌道を取れば、一定のGを受けながらも、急激な減速は免れるかもしれません。

コースに組み込まれる旋回は2種類です。

ハイターン(縦の旋回)

縦方向に上昇して反転する機動。バーティカルターン(VTM)とも呼ばれ、最低500ft(約150m)以上の高度が必要です。旋回後半は機体の天地が逆になるため、選手には、次のゲートへ向かうコースを飛びながら姿勢を立て直す機動(ハーフロール)が求められます。

ローターン(横の旋回)

水平方向に旋回する機動。最低250ft(約75m)以上の高度が必要です。また、旋回の頂点でGが抜けるハイターンとは違って、ローターンでは旋回中、常に強いGが身体にかかり続けます。

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第1戦との比較

第1戦と第2戦の違いは、コースに組み込まれた旋回の種類に表れます。

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4度の水平旋回 ― 高さを使えないという制約

ローターンの最低高度は250ft、約75m。地面に近い空間を、機体は高速のまま旋回していきます。

レース機が180度Uターンするのには、極力水平に近い状態で旋回した方が早く向きを変えられます。この斜め上方 無し(No restricted)ターンのちょうど中間の斜め旋回を実施することになります。最大12Gとされる範囲の中で極限の精度を保つ「Gコントロール」と同時に最低高度は250ft、約75mをギリギリで満たすことがタイムアップにつながります。

しかも、ローターンでは旋回中、強いGが身体にかかり続けます。第2戦は、持続するGに耐え続ける、体力との戦いでもあるのです。

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唯一の垂直 ― 中盤に1度だけのハイターン

水平の旋回が続くなか、コースには中盤に1度だけ、ハイターンが挟まれます。1回限りの縦の動きを、ロスなく決めきるーーやり直しの効かない、一瞬の精密作業です。ここで作ったエネルギーをどう活かすかが、タイム差を生みます。

見どころ ― ゲート配置は同じ。それでも、戦略は変わる。

第1戦で武器になった「ハイターンの加速」を使う戦術は、この第2戦では封じられます。ゲート配置は同じでありながら、コースの組み方ひとつで別のレースが生まれる――このコースをどう攻略するか。選手の戦略が問われます。さらには全体のコース取り、ゲートの通過角度……見れば見るほど面白い。これがAIR RACE Xです。

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第2戦の放送は、7月19日(日)日本時間21時より、大会公式YouTubeチャンネルで配信予定です。

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