14 SEP 2026
NEW上位4名に年間チャンピオンの可能性が残されたまま迎えた最終第4戦。室屋義秀は予選2位から決勝に進出し2位。年間ポイントはパトリック・デビッドソンと99ポイントで並び、シーズン勝利回数の差で惜しくも王座を譲った
9月13日(日)、「AIR RACE X 2026年シリーズ」最終第4戦が行われた。第3戦終了時点で首位・室屋義秀と4位・マーティン・ソンカの差は23ポイント。最終戦で動くポイントは予選ポイントを含めて最大33ポイントであり、上位4名すべてに年間チャンピオンの可能性を残したまま迎えた一戦となった。
シリーズ首位で最終戦に臨んだ室屋義秀(LEXUS PATHFINDER AIR RACING)は、予選2位から準々決勝、準決勝を勝ち上がって決勝に進出。決勝ではパトリック・デビッドソン(南アフリカ/Team 77)に敗れ2位となった。両者ともペナルティはなく、いずれも61秒台でのフライトだった。
この結果、室屋とデビッドソンの年間ポイントはともに99ポイントの同点に。そしてシーズン勝利回数で2勝のデビッドソンが1勝の室屋を上回り、2年連続の年間チャンピオンに決定。一方の室屋は昨年につづき年間総合2位でシーズンを終える事となった。
第4戦の模様は
公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。
予選を制したのはデビッドソン。60.678のタイムでポールポジションを獲得した。室屋は61.018をマークして2位に入り、第3戦の予選タイム(62.193)を更新して決勝トーナメントへ進んだ。
3位はエマ・マクドナルド(63.425)、4位マイケル・トリグヴァソン(63.644)、5位アーロン・デリュー(63.781)。上位2名と3位以下でタイム帯が分かれる予選となった。
ヒートAはデリューがトリグヴァソンを、ヒートBはソンカがベラルデを、ヒートCは室屋がマクドナルドを、ヒートDはデビッドソンがバーンズをそれぞれ下し、予選上位4名がそろって準決勝へ駒を進めた。
ヒートAで室屋と対戦したのはエマ・マクドナルド。先行のマクドナルドが64.554をマークすると、後行の室屋は62.011でフィニッシュし、決勝進出を決めた。室屋は予選から準決勝まで3本すべてを61〜62秒台にまとめている。
もう一方のヒートBでは、デビッドソン(61.942)がデリュー(64.189)を下して決勝へ。室屋・デビッドソンともに、第2戦から3戦連続の決勝進出となった。
決勝は第2戦・第3戦に続き、室屋とデビッドソンの顔合わせ。年間王座がこの1本に懸かる状況で、両者ともペナルティはなく、タイムのみで勝敗が決まる一戦となった。
先行の室屋は今大会決勝戦での自己ベスト61.717を記録。予選の61.018に迫るタイムで、後攻のデビッドソンに61秒台のフライトを求める展開をつくった。デビッドソンはこれに61.207の記録で応え、優勝を決めた。
室屋は決勝2位で18ポイント、予選2位の5ポイントと合わせて23ポイントを獲得。全4戦を通じて3戦連続で決勝に進み、2026年シーズンを終えた。
デリューはなんと1秒のペナルティを加算されながらも63.451の好タイムをマークし、ペナルティなく飛びきったマクドナルドのタイム(64.720)を上回って3位表彰台を獲得。参戦2年目のデリューは、全4戦のうち3戦で表彰台に立ったことになる。
最初の練習の段階から、ほぼフライト1の時点で目標としていたタイムを出せており、そこからさらに改善を重ねることができました。練習の段階から手応えを感じていました。かなりの回数の練習をこなし、そして数時間のうちにすべてのレースをやり切り、結果には非常に満足しています。
この結果を得るために自分がしたこと、そしてチームがしてくれたことにとても満足していますし、最終的に勝利を手にできたのは本当に予想外でしたが、とても嬉しく思っていますし、タイトルを防衛できて良かったです。
最終戦は天候と風の変化が激しく、難しいコンディションとなりました。その中でもチームとしてベストを尽くし、トラックレコードを更新するフライトができましたが、予選ではパトリック選手がさらに記録を塗り替え、2位で決勝に進みました。
タイトルを懸けた決勝は僅差の勝負となり、一歩及ばず年間2位でシーズンを終えました。チームの挑戦は確実に前進していますが、とても悔しい結果です。この経験を来シーズンにつなげ、必ず王座を奪還します。
第4戦の結果を受け、最終決定となる2026年シーズンの年間ポイントランキングは以下の通り。
室屋とデビッドソンは、全4戦を終えて年間99ポイントの同点。規定によりシーズン勝利回数の多い選手が上位となるため、第3戦・第4戦を連勝したデビッドソンが年間チャンピオンとなり、室屋がシリーズ2位となった。第3戦終了時点では室屋がデビッドソンを10ポイントリードしていたが、最終戦の予選と決勝で室屋がともに2位に終わったことで、ポイント上は首位に並びながら惜しくも王座には届かない結果となった。
2026年シリーズ最終第4戦は9月13日(日)21時から、大会公式YouTubeで配信予定。
2026年シーズン閉幕
全4戦で争われた「AIR RACE X 2026年シリーズ」は、開幕戦をデリュー、第2戦を室屋、第3戦・第4戦をデビッドソンが制し、優勝者が3名に分かれた。室屋は第2戦以降3戦連続で決勝に進出し、シーズンを通して首位争いを続けたが、年間ポイントが同点に並ぶという結末の末、王座は僅差で手の届かないところにあった。
年間ポイントが同点となり勝利回数で王者が決まったのは、AIR RACE Xのシーズンとしても異例の決着。実力が拮抗する上位4名すべてに可能性が残されたまま最終戦を迎えた2026年シーズンは、最後まで順位の入れ替わる波乱の展開となった。
一方で、2年目で初戦優勝を飾ったデリュー選手、初めて準決勝と3位決定戦にコマを進めたマクドナルド選手、そして今年のルーキーながら第4戦の予選で4位となるタイムを叩き出したトリグヴァソン選手をはじめ、全チームが着々とタイムを縮め成長をみせたシーズンでもあった。
なお2027シーズンについては、追って公式サイトおよび各SNSを通じて案内される予定。来シーズンも手に汗握る展開となりそうだ。